take 1

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  「な、なんだよぉ…。いくら何でも酷すぎだろ!何だあれか?二次元の子よりも、『今日は君の誕生日だから、僕をプレゼントするよ♪ほら、召し上がれ☆』とかの方がよかったのか?」 「お前はもう少し女の子としての自覚を持て!そして出来れば俺の名前を勝手に使ってエロゲをしないで欲しかった!」 ていうか!普通に誕生日を祝って欲しかった…。 「えー。だって普通にやったら詰まんねーじゃん。章人君以外にからかえる奴なんていねーし。ほら僕、君以外に友達いないじゃん。察しろよ、そこら辺。」 「何、急にとんでもない事をカミングアウトしてやがる。まぁ、幼なじみとして俺なりの推測を言わせて貰うとすれば、全部お前が悪い!」 大体、厳密に言えば、俺だってお前の友達になった覚えはない。お前が勝手につきまとってくるだけだろうが。 1日百通もメールを送られるこっちの身にもなれ。しかも内容は百通全部「今何してる?」だし。 何だって良いだろ! 「え?章人君ってそう言う子が好きだったんじゃないの?」 「どんな子だよ!」 「幼なじみストーカーっ子」 そんなピンポイントな趣味あってたまるか。嫌すぎるだろ、それ。 ていうか犯罪じゃないか。あと、ちゃんとストーカーとしての自覚あったんだな、こいつ。安心したよ。勿論、最も悪い意味で。  
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