take 1

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  「あ、そーだ章人君。」 「ん?どーした美緒。」 「この間、ずっと楽しみにしてた僕の大好きな作者のBL本の新刊が出たんだよね。買ってきてくんない?君、今日誕生日だし、お釣りは全部やるからさ。」 「断る!」 断固拒否だ!ふざけるな!俺の失う物が大きすぎる。 「え、何で?頼むよぉ!あれが無いとムラムラして夜も眠れないんだよ!!それとも章人君は僕が妄想だけで一人寂しく【ピー】する姿が見たいわけ!?このH!変態!見損なったよ章人君!!」 「黙れ!Hも変態もお前の事だし、見損なったよはこっちの台詞だ!!正直引いたわ!」 あぁもう、やめてくれ!女の子ってそんな事を堂々と言うような生物じゃなかった筈だ!少なくとも白昼堂々とリビングでエロゲをやったりはしなかった筈だぞ。 くそ!何が花も恥じらう女子高生だ!BL本を購読する事すら恥じらってないじゃないか! しかも最近のこいつは、あえて俺の前でそういう類の事を言ってる感があるから、堪ったもんじゃない。  
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