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空月が頭を下げ謝ろうとすると再び来客を告げるベルが鳴る。
入って来たのは白髪混じりの初老の男性と顔色が悪い二十代前半ぐらいの男性だった。
二人はカウンター内にいる空月に笑顔で挨拶をする。
「空ちゃん、今日も…頼むね。」
「はい。」
「あれ、こちらは、新しい、方ですか?」
「いえ違います。普通のお客様ですよ。櫻田さん、ちょっと失礼します。」
そう言って奥へ入ると小さな缶を手に戻ってきた。
紅茶の葉と一瞬に缶の中身をティーポットに入れカップにそそぐと二人の前に置いた。
「はい、どうぞ」
『ありがとう。』
二人は嬉しそうに笑うと紅茶を口に運んだ。
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