第一章

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この町には何もない。 田んぼと、畑と。 果たして信者がいるのか不明な教会がひとつ。 みなが集まる一軒のスーパーと、廃れた感じが漂う駅がひとつあるだけ。 そして。 真ん中には大きな大きな森がある。 昔から人が迷い込むと、出てこれないといわれていたらしい。 というのも、一つの話が伝わっているからだ。 昔々から始まる物語だ。
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