5人が本棚に入れています
本棚に追加
はぁはぁはぁ…
息切れしそぅな呼吸を繰り返すソレ。
事情のけだるい雰囲気を空気で感じながら、虚ろな視線で相手を見つめる。
茶色のロングウェーブ。
勝ち気な瞳。
ふっくらな唇。
ぼんやりと相手を見つめる女に不安そうにソレは口を開いた。
「ユミ…大丈夫?」
嗚呼。
私はこいつに偽名を使ってるのか。
働かない頭に叱咤し、繭は、ニッコリと笑った。
「終わったんなら、さっさと抜けよ。このクソったれ。」
最初のコメントを投稿しよう!