第二章~出会い~

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繭は、目を細めた。 そぅ。 それでいい。 キラキラと輝く新緑に、目を細めて、繭は笑った。 「…随分、楽しそうな顔をしているじゃん。ヒドい顔して。」 後ろから声をかけられて、繭は振り返り苦虫を潰したような顔をして、相手を睨んだ。 「…空… 止めて。後ろから気配を消して近づくのは。」 繭にそう呼ばれた男は、ハハハっと軽快に笑って言った。 「お前が勝手に思考をどこかに飛ばしているからだろう?」 そう、昨夜の物体と似たような風貌の男が繭に話しかける。 繭は密かに嗤いながら、男を見上げた。 そぅ。 あの日もこんな天気だった。
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