‡序章‡

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 時代が時代だけに、薬など手に入らない。  さすがに文も途方にくれてしまった。  文の実家は資産家だった。  しかし、毅一と結婚する時に、家を出るような形になってしまった。  明確な反対にあったわけではない。  文の父親が出した条件は、毅一が婿養子に来ることだけだった。
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