698人が本棚に入れています
本棚に追加
/427ページ
だが、病弱だったため、家は次男が継いだ。
結婚して以来、連絡などしたことがなかった。
ましてや、毅一の実家は資産家などではない。
とても頼めやしない。
また、もし頼めたとしても、どうすることも出来ないであろう。
日毎に衰弱していく夫を看病しながら、文は途方にくれてしまっていた。
このままでは、毅一が死んでしまうのは、火を見るより明らかだった。
最初のコメントを投稿しよう!