第1章

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西暦2007年2月22日… まだ何かが起こることもしらず中学3年暁雲 零はその日中を無駄に過ごしていた。 好きな人に想いを伝えることができないまま そこへひとりの長髪の同級生が声をかける。「おーい零ー」 かなりムカついたような顔で零は長髪の同級生を見た。 「なんだよ解💢」 長髪の同級生の名前は弘空 解。 解はへらへらしたしゃべり方で零にこう言った。 「いやぁ早く告んね~かなぁ~って思って」 いくら本当の事でも彼女のいない解に言われて零の気にさわった。 「なっ…何を~💢」 HRが終わり零の友達である隼惑 九楼理と一緒に零は下校していた。 しかし零は昼間言われた事をまだ気にしている。 「はぁ…」 さっきから零はこれしか言ってない。 流石の九楼理もイライラしてきて 「何がはぁ…だ魔物のくせに」 短気の零はこんな一言でもすぐムキになる。 しかしここの横断歩道を渡らないと自分の家には着けない。 零は早く帰りたくてしかたなかった。 「まぁいいやじゃあな」 こう言って零は無理矢理話を終わらせた 零はいつもの帰り道を走って通り抜ける。 その途中で道一杯に何か壁みたいなものがあるのに零は気付いた。 零は立ち止まって恐る恐るそれに触ってみる。 しかしそれに触った感覚が全くせず先に行けることが分かった。 「通…れるか…よし」 そう言って零はそこを通り抜けた。 その時零の視界がねじ曲がったと言うか揺れたような感覚がした。 「今…一瞬揺れたような…」 そんなことを言っている零の背後が不自然に盛り上がった。 その盛り上がった物体は動物の様な姿になった。 驚いた零はすぐに逃げた。 転んだ。 そのまま振り向くと化け物は大きな口を開け襲い掛かってきた。
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