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俺の家はホルディン王国の下町にある小さな花屋だ。
しかし、この戦争が始まってから父親と母親は戦争に借り出され、死んだ。
そして俺も戦争に参加した。
父と母を殺したヤツを殺すために。
でも、日に日にその思いは薄れていった。
それは俺も父と母を殺したヤツと同じ事をしているからだ。
戦争は生きるか死ぬかだ。
その場に立ってしまえば後はそれしか残らない。
復習の為に戦争に参加したが、もうそんな事はどうでも良かった。
なら戦争をやめれば良い。
そう思っても時はすでに遅いのだ。
今ホルディンでは兵士不足が続いている。
それほどまでに弱体化してしまった国。
そんな中、敵に恐れられている者を軍からはずすわけにはいかない。
そんな状況なのだ。
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