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(俺の恋はどうなることやら)
校舎の近くに植えてあるまだ満開には程遠い桜の木を二階の教室から見ながらそう思った。
因みに今は昼休みで、教室の所々では仲のいい友達同士で弁当を食べている。
もちろんこの恭也にも友達はいるので、
「恭也~。一緒に飯でも食おうぜ!」
一人の男生徒が恭也の前の席に座って話しかけてくる。
「いつもテンションが高いな大翔(はると)」
「まぁ~な。ところでよ、紫苑(しえん)の奴はどこに行ったんだ?」
恭也の後ろの席をのぞき込むようにいう。
「さぁ~、トイレにでも行ってんじゃね~のか?」
「ちげーね。あいつが俺達以外に親しい奴はいないもんな」
「仕方ねーよ。あいつは自分から人に話しかけないからな」
「……それよりさ~。昨日テレビに出ていた《スプドリ》は見たか?」
「見てねーよ。俺、スプドリには興味がないからな」
「何紫苑みたいなことを言ってんだよ! 何でお前にはこいつらの魅力がわかんねーのかな?」
そう言うと突然、大翔は自分の服の内側から二枚の写真を取りだして恭也の机の上に叩きつけた。
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