日常茶飯事

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キン、ガキィンと金属と金属がぶつかり合う鈍い音が響き渡る。 「ははっ、無理無理ー。お前じゃ俺は殺せねーっつの」 「チッ、うぜぇんだよカスが」 「カスは、お前だろ。ガキ」 振りかざしてきた刀の腹をナイフで滑らせるようにして薙ぎ払い再度狙われた所を手持ちの通学鞄で防ぐ。 柔は剛を制すってゆーだろ。 俺の戦闘スタイルは正にソレに近い感じ、まぁ、ただ面倒だからってのもあるけど。 例えるなら力のない奴が筋肉隆々のムサ男とかをブッ飛ばすような合気道とかと同じ要領で相手の力利用して力出さなくても面倒くさくなくて平気なようにしてる訳。 無駄な体力労力なんて使わねーに限るしな。 「クソ……嘗めやがって!!」 「別に嘗めてないけど?」 「何!?」 「馬鹿にしてるだけだっつーの」 「――てンめぇーー!!」 気持ち悪いくらいの狂った笑みでニタァっと笑って厭味を口にしてやれば茹蛸のように沸騰した紅い顔と今にも湯気の出そうな逆情し怒りに支配された脳で奴は飛び掛かってきた。 .
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