287人が本棚に入れています
本棚に追加
『迷惑とかそんなんじゃない。ただ、検査入院だけだから、心配はいらない…』
竜也から視線を反らして窓の外に目をやる。
『…それに…大したことないのに心配させたら彼女にも悪いし…』
本当の想いとは裏腹なセリフ………
本当は………
彼女なんかより僕の傍にいてもらいたいよ…?
『本当に大丈夫なのか?』
『大丈夫だよ。一週間すぎれば学校にも行くし。』
……どうせ竜也と過ごす時間は少なくなっているけどね……
『そっか……。てか今度はちゃんと連絡してくれよ?』
『…わかった。』
その日はそんな感じで竜也は帰っていった。
正直、人と話すと疲れるようになっていた。
竜也が帰ると僕は気付かぬ間に眠っていた───…
.
最初のコメントを投稿しよう!