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『空っ!』
高2の冬、僕は帰宅しようと教室で準備をしていた。
『竜也?』
返事をしながら振り返ると隣のクラスから幼馴染みの竜也が立っていた。
声だけで【竜也】だとわかる………
………だけど……
その日の竜也はいつもと違っていた。
いつもだったら馬鹿みたいな笑顔を向けるくせに…
今日はそれがなかった。
不安になり竜也に問う。
『竜也?どうした?』
竜也はしばらく黙っていたが何かを決めたのかの様子で返事をした。
『…話がある……』
なんとかくね……
嫌な予感はしてたんだ。
だってこの日は
胸の辺りがすっごく痛かったから………
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