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小鬼は身をかがませて、その人の帰りを待っていました。 出たときのままの足を組んだ格好で。 その人は、小鬼が見える所に花瓶や鉢植えやらをかざり 男から貰った小瓶を、あちこちにふりかけました。 棚の上にも 壺の傍にも小鬼の傍にも 床の上にも。 すると、囁きがまじりながらうっすらと風景が描かれていきます。
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