🌂🌂🌂

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女の子はダランとしていました。 失神でもしたのでしょう。 自分を救えなかった自分は、この子を救わなくては! その人は力をふり、なんとか女の子を抱き上げました。 まず手すりを越えました 越えるときも力が入りました。 体が重いし痛い。 そして暖かい。 今まで、その人の体をすり抜けていた体に雨が伝う感覚がありました。 どうしたんだろう? 何が起こったのか? 幽霊に感覚などないはずなのに。 女の子にかさを、そっとかぶせます。 女の子はすーすー寝ています。 それがなんとも愛らしく。
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