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みんながやっているから 興味があったから 快感を味わいたかったから…。 安易な理由で 重ね合わせた 肌と肌。 ひとときの快楽に 酔いしれた。 その先にある 『責任』に 気がつきもしないで。 「しよう?」 うなずくしかなかった。 だって 彼のことが 大好きだったから。 「避妊は?」 したことがなかった。 『して』と言えば、 嫌われてしまう気がした。 実際、 ナマの方が 気持ちよかった。 「妊娠した」 その事実を知った時、 マズイと思った。 でも、 できてしまってからでは なにもかもが遅すぎた。 「おろして」 彼の一言は、 予想通りだった。 即答だった。 「産みたい」 私も言えなかった。 その言葉を言うには 私はまだ 幼なすぎた。
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