月の雫

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さて、仕事も見つかったし、帰るかな・・・ 部屋に帰る途中、コンビニの横にうずくまっている奴を発見した 何してんだこんな時間に・・・ 「おい?腹でもいたいのか?」 ?? 「・・・・別に・・」 「お前、イジメられっこか?」 ?? 「うるさい」 「図星ね。よかったじゃん!」 ?? 「え?」 「友達もいないんだろ?」 ?? 「別に友達なんていらないし」 「そりゃよかったな」 ?? 「何がいいんだよ・・・」 「お前の今の環境だよ。お前、イジメが辛いのか?一人でいる事がきついのか?」 ?? 「誰だって嫌だろ・・・」 「考え方だろ。お前がどんな事されてるかなんてわかんないけどさ、精神的に辛いんだろ?」 ?? 「・・・・」 「いいか?男も女もそうだけど、学校出て社会人になったら、精神的にキツい事なんて腐るほどある。それを一人で乗り越えなきゃダメなんだ。お前の道を切り開くのはお前自身、その時に誰かに頼ってるようじゃ終わってる、今お前は一人の環境にいるかもしれないけど、それは必ずお前の武器になる。今耐え抜けば、これからいろんな苦痛に耐えながら一人で生きていかなきゃならない世界で、格好いい男になれるだろうよ。今いる環境を不幸せと思うな。むしろ幸せだと思え」 ?? 「格好いい男か・・・あんた何歳なんだ?」 「16!」 ?? 「!?クックック同い年かよ・・・人生論みたいの語り出すからどっかのオヤジかと思ったよ」 ようやく顔を上げた ?? 「たしかに・・考え方だな。あんたは一人だったのかい?」 「俺は親すらいねぇよ」 ?? 「!?・・・・そっか・・あんた名前は」 「朝比奈真樹也」 ?? 「俺は桐島紗樹(キリシマサキ)」 女みたいな顔してるだけじゃなくて、名前も女っぽいな・・ 桐島 「ありがとう。格好いい男になってやるよ」 「あぁ頑張れよ!」 そして桐島は走って去っていった
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