ひまわりの季節

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私には、あまり意味が分からない。 でも、私達が怪我をしたのを見た人って意味は分かった。 「その目撃者の人がね、青信号で仲良く歩く夏奈恵とお兄ちゃんを車の中で見てて、何て仲が良いんだろうって微笑ましく思っていたんだって。」 「うん。」 「だけど…二人の姿が急に宙に舞ったって…。」 お母さんは目に涙を溜めている。 「お母さん…。」 「ご…めんなさいね。えっと…それでね、一瞬何で宙に舞ったのか分からなかったらしいんだけど、直ぐに車に撥ねられたんだ!!って気付いて車からおりて、夏奈恵達の側に行ってくれたんだって。 で、その時…お兄ちゃんが夏奈恵の手を引っ張って自分の身体で包む様に守ってくれた…そうよ…。」 「お兄ちゃん…。」 私を守る為に怪我を…。 「ごめんなさい…ごめんなさい、お兄ちゃん!!」 「夏奈恵!?」 私は、お兄ちゃんの顔を見る為にさっき居た所へ。 お兄ちゃんの側に行きたい。 お兄ちゃんの声が聞きたい。 お兄ちゃんに謝りたい…。 「お兄ちゃん!!」 「夏奈恵!!」 「お母…さん。うわぁぁぁん!!」 「夏奈…恵!!」 お母さんと私は、お兄ちゃんの病室の前で抱き合って泣いた。 あれから4日後。
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