・*PCゲーム*・

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  少ししてヘッドフォンから監督さんの声が聞こえる。 「マリアの雰囲気はそんな感じで大丈夫かな。1つ1つのセリフはもっと丁寧に。全体的にハ行とラ行の滑舌が甘いので気をつけて」 ダメ出しを聞きながら台本に書き込んで行く。 「それから本番はセリフとセリフの間は少し間を取って。繋がったりすると編集出来ないから」 「はい」 後はセリフに対するダメ出しがいくつか…もっと優しくとかもっと驚いてとか。 実力不足なんて百も承知だったけど、やっぱり凹む… でも凹んでるワケにはいかないよね。……よし!!マリアとして楽しむ……うん。 「じゃあ本番いきます。ワンシーンまとめて録るから。途中セリフに詰まったら間をおいて、そのセリフの最初から言ってくれればいいから」 「解りました」 そうそう、スタートの合図はオーディションのセリフを録った時みたいにランプの点灯で知らされる。 私はヘッドフォンを少し直して息を吸う。 ワンシーン3、4ページのセリフを丁寧に演じていく。 「はいオッケー。ちょっと確認するから待ってて」 セリフのダメ出し以外にも、ノイズが入った場合なんかも録り直し。 ミキサー室では本番のセリフを聞きながら気になる所にチェックを入れ、録り終わった後にそこだけ聞き直してNGならば録り直し…と言う流れらしい。 そりゃこれだけ台本あったら時間かかるよね…
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