言わないで

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麻美の告白の翌日、突然知らない男子生徒に呼び止められた円。 「樋口円さんだよね?」 少し恐持ての顔。だが、顔は整っていた。 「そうですけど。」 円は担任に頼まれた雑用を終え、教室に戻る所だった為一人だった。 「昼休み屋上に来てくれない?」 円は首を傾げながらスルーしようとしていた。 「屋上で叫んでたよね~」 意地悪な目つきをしながら言う男子生徒。 円はあの日屋上で叫んだ内容を思いだし慌てたが、 「なっ何の事だかわかりません!」 そう言ってごまかした。 「俺が叫んで思い出させてやろうか?」 そう言われ、 「いっ言わないで!わかりました、行きますから!」 つい返事をしてしまったのだ。 「いい子だ。じゃあ後でね!」 そう言うと男子生徒は去って言った。
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