言わないで
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昼休み、不思議がる麻美をなだめ、屋上へやってきた円。 「おっ来たな。」 そう言って笑う顔は優しく見えた。 「あのっ、用件はなんですか?」 円は視線を反らしたまま聞いた。 「自己紹介まだだったね。城野一也。二年。単刀直入に言う。俺と付き合ってくれない?」 いきなりの告白に反応出来ない円。 「聞いてる?」 一也は円の顔を覗き込んだ。
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