出会い

6/10
前へ
/72ページ
次へ
助けたはいいが、その先の事は考えていなかった。 「そっ…だよね…」 それは円も同じだった。 「飼い主捜すかな?」 ポツリと少年が呟いた。 「わっ私も手伝う!」 円は思わず叫んでいた。 「じゃあ、一緒に捜すか!」 少年の言葉に頷いた。 ところが、 「ハクション!」 円はクシャミを連発。 「このままじゃ風邪ひくよ。」 少年は笑った。 「着替えてくるから、家すぐそこだし。」 円は必死に少年を引き止めた。 このまま別れたくない。 そう思っていた。 「クション!」 少年もクシャミをした。 「俺もやばいかな!」 お互い自宅に戻り待ち合わせをする事にした。 円は全力疾走で家に戻った。
/72ページ

最初のコメントを投稿しよう!

85人が本棚に入れています
本棚に追加