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人は皆、目を持っている。 それは肉眼とは違う、 心の眼とでも言おうか。 その目を通して、 誰もが同じものを見ている。 それは、真理だとか、真実といった概念そのものだ。 人の目は全て違っていて、 違う視点から真理を見つめる。 真理とは大きく、 1人の目で目視できるものでは到底ないのだ。 ひとつ真理が存在すれば、 その裏もまた、 真理なのだ。 だからこそ、 我々は助け合わねばならない。 他人の見たものに、 耳を傾けねばならない。 例えそれが、 自分の見たものと相容れないものであっても、 否定してはならない。 認めるのだ。 人は全てが違う真理を見つめており、 その全てが真理だ。 真理と真理が合わされば、 更に大きな真理となる。 更に人間は真理に近づく。 だからこそ、 人は手を携えねばならない。 真理の探求。 それが人間の生きる目的となり、 それが真理となる。 真理は確かに、存在するのだ。
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