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「…ちょ!!」 制止する腕をすり抜けてだるい身体を走らせた。 とりあえず前へ。 とりあえずあなたから離れるために。 とりあえず遠くへ。 目の前に広がるキラキラなネオンたちが 綺麗な線になって俺の横を走る。 あっ……走ってんのは俺だ。 なんて考えられるだけまだマシだろ? とりあえず涙は見られてないし かわいい後輩の石田でいられたはず。 ……明日からもいられるはず。 .
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