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大きな音と共に重くて冷たい扉が閉ざされた。 「う゛ぁーー」 それと同時に聞こえてきた呻き声。 隣に感じる体温。 肩を上下させて息を切らす横顔は やっぱり似すぎてて……。 盗むように見つめた。 冷たい扉に背中を預けて目をつぶる整いすぎた横顔。 あなたじゃないのにあなたにしか見えない。 違うことと言えば 顔立ちがまだ幼さを残してて 髪がくるんくるんで 学ランを着てること。 まだ酔っぱらってんのかな……俺。 「…………………なに?」 .
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