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『黒沢さん!これどーやるんすか?』 『黒沢さん!パソコンが死んだ!』 『黒沢さん!お昼食いに行きましょーよ!』 『黒沢さん!』 『黒沢さん!!!』 ことあるごとになんでもかんでも話しかけた。 そんな俺に嫌な顔ひとつしないで応えてくれた。 「石田めしどこ行く?」 当たり前のように一緒にお昼に出るようになった。 「石田!今度のプレゼンの資料頼んだ!」 二人でやる仕事も増えた。 “俺は特別なんだ” そんな感情が芽生え始めていた。 .
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