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私は、7年前の記憶がない
確かに、帰国して来たはずなのに…
なぜ、記憶がないの
なぜ、幼い頃の事が思い出せないの
なぜ?
何故…
私は、解らないから泣いた
涙が枯れ果てるまで泣き続けた
いつの間にか、朝になっていた
私は、ひどい顔をお化粧で隠し
学校へ向かった
「はっよー🎵」
元気よく背中を軽く叩いたのは
小学校からの友達らしい瀬之 未来<せの みらい>
私を理解してくれる
ただ一人の女性だ
「あれれっ?昨日ー泣いたなぁー」
私は、この言葉に“ドキッ💓”とした
「うーん、泣いたみたいだぁねっ💧」
私は、隠すために、悪夢を見たせいにした
彼女は、当然見抜いているだろう
だけど、あえて突っ込んでこなかった
校門をくぐると、指導の先生が
珍しく、立っていなかった
私と未来は、笑いながら教室へ向かった
教室に入ると、日直だった
女生徒が、私達に気が付いた
「あら‥珍しい」
「春那はぁ早っやいねっ🎵」
春那は、中学からの友達らしい
香良洲 春那<からすの はるな>
“らしい”ってゆうのはね
私には、過去の記憶が無いから‥
正確には、思い出せないの
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