ゲルツ領東部軍事演習基地

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銀髪で仮面を付けた来賓らしき男が口を開いた。 「了解であります。おい。」 ローズの指示でフューズが基地情報部へ連絡を取る。 「……」 フューズが詰め所から出てくる。 「通せ、との命令です。」 「お通り下さい。」 ローズがハルベルトにアイコンタクトを取る。 ハルベルトは車止めを移動し、道をあけた。 「任務ご苦労。」 ジープは門を通過し、速度を上げた。 「いいんですか?隊長。」 ローズがハルベルトに指示を仰ぐ。 「いいも悪いも、上からの指示だ。」 ハルベルトは詰め所に戻りどこかに連絡を取る。 しばらく後、爆音が轟いた。 「うぉーい!大当たりだな。」 基地東の正門方面に火の手が見える。 「時間的に今のジープではないな。」 ハルベルトが詰め所から戻って着た。 「どうします?任務放り出して現場に行きますか?」 フューズが少し期待を滲ませながら聞いてくる。 「いや、任務放棄は避けたい。ローズ、フューズ。門を閉鎖しろ。」 ハルベルトは落ち着いている。 「了解。」 車止めを元の位置に戻し、スパイクを設置する。 と、外からジープが高速で近づいてくる。 ローズがジープのドアガラスを叩く。 「現在封鎖中です。用件を。」 「おい、そこの竜騎士!コード407が到着したと基地司令に伝えろ。すぐにだ!」
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