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「隊長。」
ジープを通して後、フューズが待ちきれない様子で喋りかける。
「うん。あらかじめジープには発信機を付けてある。東の爆発の規模がしりたいな。」
ハルベルトはフューズの希望に沿った返答をしない。
「あーもう。これだから上は今日哨戒を俺達に任せやがったのか。」
ローズがぼやく。
「到着のようだぞ。」
コンテナを牽引したホバートラックが接近する。
「一体何があったんだ!基地中大混乱だぞ。」
ローズの声が響く。
ホバーから数名の兵卒が降りてくる。
「夜分に済まない。悪いが君達は南門の防衛を頼む。何があっても何も通すな。」
ハルベルトはそういうとすぐさまコンテナに駆け寄る。
コンテナは二台引かれている。
こちらもまたホバー移動で、現在は電源がおとされて接地している。
ローズがホバーのドアガラスを叩く。
「ハロルド、マイクはちゃんと乗ってるか?」
「まるで僕が来てないみたいな言い分だね。」
補助席から返事が返ってきた。
「よう、マイケル。よく眠れたか?」
「残念だけどすぐに叩き起こされたよ。せっかくコイントスで勝ったのに…。早く準備しなよ。僕は寝たいんだ。」
「OK!さっさと片付けようか。」
ローズは軽い調子で答えた。
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