揺れる世界

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神歴2018年 ルジア連邦から独立を目指すユダン自治区が独立紛争を起こす。 ルジア政府は非公開に行われている西州陣営からのユダンに対する支援を中止するよう勧告、西州は事実無根だとしてこれに抗議した。 不安定ながら膠着状態にある世界情勢はたった一つのニュースで最悪の事態へと変貌を遂げる。 粟菜国の解体とそれにより発覚した核の中央への移譲である。 粟菜の内部資料によれば核のコアブロックを中央に輸送したというのだ。 朝曰民国の統一調査隊が発見したというその資料は全王曰死亡の三日前全王曰本人が指示を出したとしている。 糖尿病で高血糖脳症になり寝たきりだった全王曰が、だ。 三日後には捏造と断定。 朝曰民国は真実であるとし、中央への強制調査を全州連盟に提言。 即日棄却されたが事務総長の独断で朝曰民国国防軍を調査隊として任命。 国際社会をあまりに愚弄する行為だとして事務総長の辞任を中央は要求。 しかし智那人民共和国が拒否権を発動しこの要求を破棄。 朝曰と智那による合同調査隊が編成される。 中央は国権への侵略行為として迎撃する事を決定。 さらに西州とユーシアに同盟を打電。 不可侵条約及び一部貿易の自由化条約を締結する。
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