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「(こんなはっきり…召喚術!?)」
「言っとくが、てめぇらの使う召喚術なんて生易しいもんじゃねぇぞ…」
スコーピオはミーアの考えを読んだように否定した。
「さっきまでみたいにいくと思うなよ?」
スコーピオの言葉と同時に蠍がミーアに殺気を向けた。
「(まずい!)【黙示】!」
ドゴォォォ!!
巨大な蠍はその大きさからは考えられないようなスピードでミーアに襲い掛かった。
「煌女か…!余計なことを…!」
「【地龍牙】!」
ドゴォォォ!
シアはスコーピオの後ろから龍牙を放った。
「いまさら龍牙が効かぬことくらいわかってるだろうに…」
「ご、ごめん、シアちゃん…
足手まといで…」
ミーアはスコーピオに槍の切っ先を向けながら暗い顔で俯いた。
「ミーアさん…あの人が攻撃に転じる時に【邪眼】を撃ってください。」
シアはスコーピオを見据えながらそう言った。
「で、でも…【邪眼】はそこまでダメージ与えられないよ?」
「攻撃のリズムを狂わせるだけでいいんです。
蠍のほうは避けるしかないですが、術者を倒せば止まるはずですから。」
ミーアは頷き、スコーピオを見据えた。
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