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「…何でミーアが知ってるの?」
「まぁ、ある程度パーティーとかには呼ばれるからねぇ…
冥界と和平締結してからは聖界貴族も冥界貴族も関係なくパーティーとかに呼ばれるから。」
「会ったことがあるのか?」
ミーアは首を横にふり否定した。
「本人には会った事ないけど
ご両親とは話したことあるよ。」
「てか、まずソルのお見合いを
承諾したのは誰なの?」
三人の間に少しの沈黙が流れたが三人とも、すぐに共通の答えが出た。
『もちろん、わしじゃ!』
ノア王の予想通りの返事にソルはため息をついた。
「やはりあなたでしたかノア王…
勝手に見合いなど取り付けないで下さい…」
『わしはお前のことを思って―』
「余計なお世話です…
とにかくもうやめて下さいね?」
王の言葉を遮り、そう言うと、
向こうからため息が聞こえた。
『わかった、すまなかったのう…
じゃが―』
「わかってます、心配しなくても明日の見合いには出ますよ。」
『そうか!よかった!
いきなりキャンセルでは失礼じゃからのう!頼んだぞ!』
ピッ。
通信が切れると、ソルはため息をついた。
「さて…どうするかな…」
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