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-冥界・冥界城-
「見合い?」
デスはイセリアとともに、ケルベロスとともに紅茶を運んできたリリから休暇届を手渡された。
「はい、両親が勝手に決めてしまって…急ではありますが、休暇をとらせて頂きたいのです…」
「別にいいよね?デス?」
「ああ、問題ない。
だが、聖界の奴と見合いとはな…」
デスは珍しいと言いながら紅茶を飲んだ。
「相手の名前は?」
ケルベロスが聞くとリリは懐から薄い本を取り出し、デスに手渡した。
「……」
「……」
「……」
リリ以外の三人は本の写真を見て沈黙した。
「お見合い相手のお名前は
『ソル・ラ・フォルテア』さんというそうで、聖界では英雄とまで言われているお方だそうです。」
デスは自分の目が信じられないのか目を擦り、もう一度、写真を見た。
「おかしいな…
目がおかしくなったか?」
「何かの間違いでは…」
イセリアも信じられないのか、
写真を食い入るように見ている。
「おもしろい事になりそうだな…」
「?」
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