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バッと目を覚ます。
「ここは・・・・?」
独特な消毒臭に真っ白な部屋。
この雰囲気は覚えがある。
「病院・・・なのか?」
自分が何故ここにいるのかを考える。
そしてふと思い出す。
「俺は確か車に刎ねられて、そうだ!車道に出た子供を引き倒した後で俺自身が・・・」
しかし、だとしたら。
「何で俺、無傷なんだ?」
そう、今の俺には傷らしい傷も無いし痛みもない。
ガチャ
思案していると、看護師のお姉さんと医者のおっちゃんが入ってきた。
「どうやら目が覚めたようだね、気分はどうかな?」
「悪くはないです。」
「何があったか覚えているかな?」
「一応は。」
その後も色々聞かれたし、後からやって来た警察の人にも事情聴取された。
「つ、疲れた・・・・・・」
軽く三時間は人が途絶えなくて、めっちゃ疲れた。
そして来た人来た人が口々に言う共通点。
「何で生きてるの?」
だった。
どうやら俺はかなり酷い刎ねられ方をしたらしい。
実際に、俺が挽かれた時に頭をぶつけたガードレールには、血痕がベッタリと着いているらしいし。
「なのに無傷?」
俺は結局1日で退院出来てしまった。
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