第四章『春桜祭、白と黒の翼』

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あれから二週間、美咲も何とか立ち直った。 4月27日・・・・・・ この地域では桜が一番綺麗に咲く時期だ。 元々は二十年位前の生徒会長が、花見をしようとほざいた・・・・もとい、高らかに宣言して本当に実行したのが始まりらしい。 そして、年を追う毎に派手に、大きくなっていき、とうとう正式な行事となり 『春桜祭』と名付けられた。 因みに、発起人の生徒会長というのが俺の親父だったりする。 「素晴らしいですわ。」 なんか、感動してる? 「双魔様のお父様は正に時のリーダーだったのですわ。」 そこまでのもんかな? 「それって単に自分勝手なだけですの。 反対してた人は誰もいませんでしたの?」   「いたよ・・・・・・ 当時の副会長は、生徒会長だった双君のお父さんとは犬猿の仲で、すごく反対したって。」 美咲が答える。 俺達は、美咲に全てを話した。 予知の事も、それを話せなかった理由も。 納得はしてくれたし、理解も得られた・・・・と思う。  徐々に笑ってくれるようにもなったけど、まだ遠慮がちだった。 それでも、何とか四人で春桜祭を楽しめればいいと俺は思ってる。 春桜祭が始まった。
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