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『それからは…。迷惑だとはわかっていたんです。本当にすいませんでした』
ようやく、今、話してる男=いつもの“非通知の人”だと確信できた。
男は何度も謝り続けている。
少女は黙って聞いていたが、思い切って話し掛けてみた。
「あのー…ですね?さっきは、ごめんなさい。その…前に変な電話があって、またその人からかかってきたと思って…」
『え?!変な電話??大丈夫?…あ、でも、俺の電話も変だよね…』
男は少女を心配そうに聞いてきたが、自分の行動を省みて申し訳なさそうな声を出す。
少女は男のコロコロ変わる声音に笑った。
正直な人だなぁ…
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