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「うん。変ですね。でも、今日かかってきたら出ようと思ってました。いつも月曜日の21:00にかけてくるから、どんな人か気になって」
少女が楽しそうな声で話していたため、男も先程までの暗い雰囲気がなくなった。
『あぁ、うん。最初にかけたときは何にも考えてなかったけど、2回目以降は規則的に電話してたら気付いてくれるかな、と思って…
俺、キモいことしてるなぁ…』
男は苦笑した。
「いや、…まぁキモいかもしれないけど。規則的に掛けてきたから、気になって出ようって気になったんです。本来なら私、非通知は出ないんですよ?」
少女のフォローに男は受話器の向こうで安堵の息を吐いていた。
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