初会話① ~少女編~

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「ただいまー!!実歩、起きてるー??」 酔っ払って機嫌のいい母の声がする。 部屋から出て、母のもとに行くと、母の部下が数人いた。 酔いつぶれた母は玄関に座り込んでいる。 「今日、夏目部長が担当してた大口の契約が取れたんだよ。夏目部長、お酒弱いのに上機嫌で飲みまくっちゃって…。ごめんな、実歩ちゃん」 彼らは待たせてあるタクシーの元に帰っていった。 少女-夏目実歩(ナツメ ミホ)-は母を寝室に運ぶと、今日の出来事を反芻しながら眠りに就いた。
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