分からない気持ち

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目覚めのいい朝 鳥のさえずりに耳をかたむけつつ、少女、鈴井真緒は今だ重い瞼をあげた カーテン越しの陽射しが眩しい おそらく外はキレイに晴れているのだろう。 今日は週始めである月曜日だ 体が朝起きれないのも無理はない 休みたいなぁ… などと思いつつ、真緒はなんとか上体を起こした ぐっと腕を伸ばして体をほぐす パキパキと身体中の骨が鳴っていた。 ベットから足を下ろし、窓辺のカーテンをひらく 思ったとうり、空は雲一つない青空だった 窓を開け放つと涼やかな風が部屋へと吹き込んでくる 「さて、と」 着替えて学校行きますか! 真緒は気合いを入れて、支度を始める 時間割に適した教材をカバンにつめ、制服に着替えて髪をとかした 目の前の鏡には背中の半辺りまで伸びた黒髪と、同じく黒の瞳をもった顔が写っている とりたてて目立つパーツがない自分の顔 「もう少しなぁ…」 もう少し、目が大きかったら もう少し、鼻が高かったら 「マシになるのに」 そんなことをボヤきながら時計をみると、 7時40分 「ヤバッ!」 真緒はカバンを手にとり、大急ぎで階段を下りた
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