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「だーかーらー!新しいマネなんて無理って言ってるじゃないですか!」
「でも、時田くん見つからないんだよー。」
「見つからないじゃないです!見つけてください!そもそもなんで時田のやつ・・・」
「ねぇねぇ。翔ー。騒いだってしょうがないんだからさ。
むしろこれはテストなんだって思えば?」
「はぁっ?!」
「一番近くにいるマネさえも騙せるほどの魅力が、僕らにあるか、のね」
「いいねぇ。薫君のそのポジテェーブスゥインキング!いいねぇ。」
社長の発音はネィティブと言うより、ジャイ●ンツのミスター風だな。
「それともさ、
翔ちゃんにはその自信がないから、びくついてるのかな?」
薫くん、甘い顔して言い方はいじわるですね。
「そうだねぇ、翔くんが薫くんをさそってデビューしたのも自信が・・・・・」
プチっ
あっ、翔が切れた。
「わかったよ。・・・わかったよ。やってやろうじゃないかよ。
俺様に出来ないわけがないだろ・・・。」
意外と簡単に乗せられてしまいました、翔君。
「でもなっ、言っとくけどその新マネはあくまで仮!さっさと時田を探してください!」
翔は言い捨てると、社長室を後にしようとドアのぶに手をかける。
ぐっさんがため息混じりに言う。
そりゃ、ため息も出るよね。
人気絶頂、金のなる木、
事務所の大黒柱、
「犬も歩けばchessKの看板にあたる」
「出発前は 前方確認 後方確認 chessK確認」
の、ご本人サマが相手とはいえ。
ぐっさんはよく耐えた。えらいよ。
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