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「はぁ。これで、文句はないね。新マネージャーにアノことを内緒にしとけば。」
手をかけたドアのぶをいったん閉めて、翔は言った。
「あったりめーだろ!
俺たちが『女』だってことはなっ!」
社長室が防音で良かったね、翔。
それにしても、
ソファに座って相変わらず、優雅に紅茶をすすってらっしゃる、薫くん。
『俺たちが女』ってことは、
当然薫くん、君も当事者ですよね?
全く当事者には見えませんが・・・。
「やっぱり社長の紅茶はいいね」
「いやぁ、今回はね、セイロンティーにサフランを入れて、
隠し味に84年モノのブランデー・・・」
笑いながら会話する2人を見て、翔はもう1度ドアを開けると
バタン!
勢いよくドアを閉めて出て行った。
「なんで翔はあんなに怒ってるんだ?」
・・・。
いや、それは鈍感じゃない? 薫くん。
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