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ん?布団?
気づいたら私は、布団の上で寝ていた
あれ?
布団なんか敷いてたっけ…
しばらく目をパチクリしていると、聞き慣れた声がふってきた
「やっと起きたか?」
「トシ…?」
「あぁ。返事がなくて部屋に入ったら、涙流しながら寝てたから、布団の上に寝かしてやった」
っつ…
なんで、優しくすんの!?
また、涙が出てきちゃったじゃん…
ヤバい、泣いてるなんかばれたら嫌だよ
そして私は、布団に潜り込む
「ん?どうした雛子…」
「なんでもない…」
「そうか。」
「…トシは、ほんとに私が好き?」
「なっなんだよ、いきなり」
「じゃあデート、楽しかった?」
なに言ってんだろ…
なんか急に、イライラしてきたし、声震えてんじゃんか
「デッ、デートって、なんのことだよ」
ほら、動揺してる
そんなにバレたくない事か…
だったら、私に構うのは止めて、栗子ちゃんの所に行けばいいのに…
そっちの方が、ずっと楽だよ…
「栗子ちゃんとのデートは、楽しかったよね」
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