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「大丈夫?」
『大丈夫じゃない!』
「ごめんね」
『もう…あっ、腰が…』
朱雀ったら激しすぎ!
ま、まぁ…俺もついやってしまったのが悪いんだけど…
「午後から出掛けるつもりだったけど、やめておこうか」
『どこに行くつもりだったの?』
「うん、この辺で新しい家を探そうと思って」
『マジで?じゃ、もう
電車の中で足を踏まれなくてもいいんだ』
「そうだね」
『行こうよ!』
「大丈夫?」
『大丈夫!』
「わかったよ…じゃ、
行こう」
ホテルを出て、それらしいマンションを探す
『う~ん…マンションとかないね』
「そうだね」
手を繋ぎ、散歩がてら
歩いて探してみるけど、やっぱりない
簡単に見つかる訳ないしね
『水族館まで来ちゃったね』
「少し休憩する?」
『うん、喉渇いた』
「わかった」
目についたオープンカフェに入り、休憩する事に
何気なく水族館を見つめていたら、やたら高そうなマンションが目に入った
あんなマンションは、
きっと社長さんとか
病院の先生とかが住んでるんだろうな
もしかしたら、芸能人とかかも…
ホテルだと思ってたけど、マンションだったんだ
「あのマンションなら
水族館まで3分くらいだね」
『超セレブしか住めないね』
笑いながらミックスジュースを飲んだ
「あそこは空いてるのかな」
『ん?』
「10階の右端」
『ぶはっ!ちょっと!
セレブマンションの話?』
思わず鼻からミックスジュースが出そうになった
「今までのマンションと差ほど違いはなさそうだな…あとは、住人がしっかりしていれば問題はなさそうだ」
ち、ちょっと…朱雀
何を言ってるのかな?
下手したら、島とか買えそうな値段だよ?
多分だけど…
「ちょっと待ってて」
『えっ?』
朱雀は店を出て、
どこかに電話をしていた
ま、まさかだよね…
朱雀は島と言う名のマンションを買うつもりじゃないよね?
てか、朱雀の総資産は
底無しですか?
獣医さんて…儲かるんだ
なんて安易に考えてる
場合じゃないよね…
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