け、結婚?

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教会に着いたら倒れそうになった 「凛、大丈夫か?」 『ダメ……かも』 「みんな待ってるよ…まぁ一番待ってる人も朝から落ち着かないみたいだったけどな」 朱雀とはまだ会っていない てか、ドレス姿を見て引かれたらどうしよう…… 「朱雀の奴、めちゃくちゃカッコいいぞ」 『ああ……どうしよう』 「お互い惚れ直すな~」 『や、やだ…もう』 ブーケを持つ手が震えて来た 「よし、俺は中に居るから頑張れよ」 『ヨル、ありがとう』 「凛に腕を組まれるのはなんだか照れるよ」 『あはっ』 まさか俺が父さんと腕を組んで赤い絨毯の上を歩くなんて、誰が想像しただろう 「よし、行こう」 『うん』 木製の扉が開いた まわりなんか見る余裕はないけど、正面に居る朱雀は見える ゆっくり歩きながら、朱雀の前で父さんはまた泣きながら席に戻って行った 『朱雀』 「凛」 ヤバい! 直視出来ない…… もう、朱雀めちゃくちゃカッコいいよ 緊張しすぎて指輪の交換の時は手が震えた 誓いの言葉の時は、声がうわずってしまった 「それでは誓いのキスを」 き、来たぁーー!! あっ、鼻血でそう… 「凛、すごく綺麗だよ」 『朱雀……』 唇が触れた瞬間、初めて朱雀の病院に行った時、朱雀を見てドキドキした気持ちが重なった 涙が自然に溢れて頬を伝う 「凛……ヤバすぎ」 『えっ?んんっ……』 ちょ!神様の前でなんてキスしてんだよっ 「やっぱりな」 「抑えられた方じゃないか?」 「だな」 「あんな凛を見たらねぇ~」 「だよな」 なんて会話をしていた事は、後から聞いた こうして俺は、朱雀と結婚して永遠の愛を誓ったんだimage=259854462.jpg
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