「あなたは?」

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上位道具は強力な効果がある故に許可がなければ使用不可です。 使おうとしてもプロテクトが掛かっていて、使用は絶対に不可能なのです。 まぁ魔力が少ない私には無用なものですけど。 魔法道具は全部で777つあって、その内、No.450以下が下位道具、それからNo.700までが中位道具、残り77つが上位道具という風になっています。 「しかし、奴は使った。これが意味していること、奴は協会側の人間の可能性があるということだ」 「でもそれは……」 「推測だと言ったろ?それに俺たちは協会のことを知らなすぎる。違和感があるほど協会は情報を出さない。まぁなににしろ推測だ」 アスランさんは立ち上がって、 「随分と部屋が荒れたな。片付けを手伝ってやる。奴が言ったことは用心するに越したことはないが、おそらくまだまだ先のこと、気楽に行こう」 そう口にして、壊れたテーブルの木片を拾い上げていきました。 買い替えなければなりませんね。はぁ、余計な出費。 いまさらになって男に腹が立ってきます。次に会ったら殴りかかってやります。 部屋が汚くなったではありませんか!元々汚いですけど。 私の憤慨の感情が、清き心の一隅に燃え上がっているのに、エルフさんは、 「閃光の侍レグナルも良いですな!」あなたは、また……さすがの私も呆れます。なんという自由人。 「うるさいぞ、アリ」 「なんですとー!」 寝静まった深夜。断末魔のような叫び声が響く我が家でした。
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