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コ○コ○よりボ○ボ○派
「広大、突然だが…」
「んっ?」
ある朝、始業ベルが鳴る20分程前のこと…
教師であり、女であり26であり、モハメド・アリ、そんなわけないでわけであり、クラスの担任である、村井千夏(通称むっちー、ちーちゃん)が、広大に話しかけてきた。
「何だよむっちー、母親に見合い話でも来たか?」
「ははは!?!?それはねぇよ!!」
隣に居た友達の榊が言う。
「んっ?どっから漏れたんだ?私まだ誰にも言ってなかったんだがな…」
「だよなぁ!?!?ごめん先生、冗談が過ぎたよwどした?金でも尽きたか?」
「競馬かなんかやっちゃったとか?ブランド買いあさって食費キツいわ~とかじゃね?w」
広大と榊は、弱みにつけ込むのも、ネタにするのも大好きだから、朝からテンションが高い。
「まぁそれもある、この間ブルー○イレコーダー買ったからな…金欠でな。」
「教師のくせに金借りんなよwまぁ話だけは聞こう。」
「コイツん家金持ちだから、むしろ奢ってもらえよw」
「うっせ、黙っとけ榊、別に親の金であって俺の金じゃねぇよ。」
「そうか、なら5000円くらいで良い、無理なら3000円。」
ビシッと指を三本立てる村井。
「うわっ、3000円とかやってけんのかよw俺なら死んでるな…」
「ふっ…甘いぞ榊…教師以前に私は社会人だからな…幾度となく修羅場は回避してきた…3000円あれば1ヶ月過ごせるわ⁉⁉」
腰に手を当て、意外にスタイルのよい胸を張り、自信ありげに主張する。
「1日100円以下かよ!?どんなチートだよ!?すげーな社会人。」
「ふっ…まぁな…んで貸すのか貸さないのか?月末には返す。」
手を出して広大に突き出す。
「まぁ3000円くらい良いさ、特に使う予定無かったし。」
「お前そう言えば盟六のデラックスサンデー忘れてない?」
※前回参照
「あー…そうだったな、今日の帰りでも行くか。」
「おぅ。」
財布から取り出した3000円を、村井に渡すと、広大が口を開く。
「ってかさ…」
「おっ?」
受け取った村井が首を傾げる。
「お見合い…マジ…?」
「おぉ、そうだった、その話をな…」
「えええぇぅええ!?!?!?!?!?」
クラス全員叫んだ。
続く
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