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「ところで…滋、お前テストは?」
「テストですか?テストならそこにあるじゃないですか。」
広大は指を指された紙切れを見る。
「あっ?何言ってんのお前、これは後藤のテス…っぶふぅあ!!何でもねぇ!?!?」
「まぁ、この状況下で出すなんてよくまぁ出来たもんだと思いましたからねぇ…月代君♪?」
嫌な予感は的中した。
「まさか…お前…」
「さよう、君がこの間から血眼になって、高得点の答案を探してるのを聞いて、後藤さんと組んで、答案すり替えちゃいました☆」
「可愛くねぇんだよクソが…じゃあアレか?この勝負は全部お見通しだったっつー…」
ガラッ!?!?
戸を開く音と共に、部屋に入って来た二人の男女…
隣でずっと見ていた榊と後藤だ。
「ばーか!?!?あんだけ自信持って出しやがって!?バレてたんだよ!!このポテトボーイめ。」
「こうして見ると哀れね広大…悪いけどあんま罪悪感とか無いわ…」
「て…てめぇら…」
顔を真っ赤にして怒りを露わにする広大。
「んんっ?広大君、何か勘違いしてません?君は不正を行った訳ですよ?態度がおかしくないでしょうか??」
滋の後に榊がすかさず一言。
「デコ床にこすりつけろ、ミジンコ。」
「榊…てめぇ関係ねぇだろ、ぶっ殺すぞ。」
「関係ないとかよく言えるなw俺からテスト借りといて、逆に感謝しろっつぅの。」
「ああ゛?てめぇのテスト全部負けてんだよ役立たず、少しくらい役に立ってから言えよカス。」
「はっはっはw」
「はっはっはw」
「表出ろや!?榊コラ!?」
「出てやんよ!?ヴォケ!!」
ガタガタガタ!?!?
二人は庭に向かって走っていった…
「行っちゃったよあいつ等…」
「行っちゃいましたね…まだ合計点で還付無きまでぶっ殺す作戦があったんですが…」
「なんかこの回になってからあんた口悪くなってない?もしかして、それが素?」
「どうでしょうね、秘密です。」
…
…
…
「死ねクソヴォケ榊コラ。」
「てめぇが死ねチ○カス。」
「って言うかさ…みんな僕の存在忘れてない…?」
繋がれたままの、弟の一。
月代組は本日も賑やかです。
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