コ○コ○よりボ○ボ○派

6/6
前へ
/35ページ
次へ
「はーいしつもーん。」   その時、広大の許嫁(親同士が決めた)の鈴平春日が手を挙げる。   「何だ。」   「こーちゃんが榊君やシゲちゃんに劣るのはわかるけど、何でシゲちゃん達じゃダメなの?イケメンだし、そっちのがインパクトあるし、向こうも身を引くと思うんだけど…」   「確かに言われてみれば…ってか、普通に俺の悪口言ってるけどな。」   「ふむ、そいつも良い質問だな鈴平、面ならきっとインパクトはあるが… 相手に、いかにきっぱり諦めてもらうかが重要なんだ。」   キリッと真面目な顔で説明しだす村井。   「どゆこと?」   鈴平の頭には?の文字が飛び交う。   「んー…例えばだな…」   キョロキョロとクラスの男子を見回ると、   「ゴンと和泉は高2って言うより中2だろ?」   笑顔で言う村井。 図書委員の病弱ボーイ、和泉智也が言う。   「…童顔ってことですね。」   最初は?マークが出ていたゴン太も気が付き、   「ひ、ひどい!?気にしてるのに!!」   「まぁ今のは褒め言葉の内に入れとけ。」   村井から無茶な解釈を迫られる。   「そうか…イケメンすぎてもダメだと…選ぶ方も考えないとダメ…そういう意味ね。」   鈴平が納得する。  「やっぱ失礼だよ!?!?教師が生徒の顔で順位付けんな!!」   こうしてふわふわした感じで広大が選ばれた。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加