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「はーいしつもーん。」
その時、広大の許嫁(親同士が決めた)の鈴平春日が手を挙げる。
「何だ。」
「こーちゃんが榊君やシゲちゃんに劣るのはわかるけど、何でシゲちゃん達じゃダメなの?イケメンだし、そっちのがインパクトあるし、向こうも身を引くと思うんだけど…」
「確かに言われてみれば…ってか、普通に俺の悪口言ってるけどな。」
「ふむ、そいつも良い質問だな鈴平、面ならきっとインパクトはあるが…
相手に、いかにきっぱり諦めてもらうかが重要なんだ。」
キリッと真面目な顔で説明しだす村井。
「どゆこと?」
鈴平の頭には?の文字が飛び交う。
「んー…例えばだな…」
キョロキョロとクラスの男子を見回ると、
「ゴンと和泉は高2って言うより中2だろ?」
笑顔で言う村井。
図書委員の病弱ボーイ、和泉智也が言う。
「…童顔ってことですね。」
最初は?マークが出ていたゴン太も気が付き、
「ひ、ひどい!?気にしてるのに!!」
「まぁ今のは褒め言葉の内に入れとけ。」
村井から無茶な解釈を迫られる。
「そうか…イケメンすぎてもダメだと…選ぶ方も考えないとダメ…そういう意味ね。」
鈴平が納得する。
「やっぱ失礼だよ!?!?教師が生徒の顔で順位付けんな!!」
こうしてふわふわした感じで広大が選ばれた。
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