1人が本棚に入れています
本棚に追加
「でさでさッ!あんたたち付き合ってんの?」
という言葉に、教室がシーン。とする。
「ぇー。それは無いよッ!ねぇ、ユキッ?付き合ってないよねッ?」
一瞬ドキリ。とした朝之だったが。
「ー…ぇ!?あッ、うん。付き合ってないよ。」
「うっそ‼あんたたちさ、仲がいいじゃん。休み時間も、本の話をしたり、修学旅行の京都でも、古書店をみてくるって二人でまわってたじゃん。ホントはお互いに好きなんじゃないの?」
スピーカー前田、あつい。あつすぎる。
「ぅー…。私は、友達としてユキが好きだよ。」
とゆうき。この言葉に、やけにテンションが上がるスピーカー前田。
「ユキナくん。ゆうき。こんなこと言ってるよ。ユキナくん。はどぅなの?」
「おれはー。ゆうき。が好きだよ。」
言ってしまった。その場のノリで言ってしまった。
朝之の心臓は、バクバク音がしていた。
もう、音は耳に入らないんじゃないか。
そう思っていた。
「ッー…やめてょ。」
耳に入らないと思っていたのに聞こえてくる音。
「冗談だよね?ユキ?冗談はやめてょッ。」
「いや、冗談なんかじゃないよ。オレはホントに、ゆうき。のことがッ‼すぶたぁ‼」
???
説明しよう。‼すぶたぁ‼とは、朝之は中華料理が食べたいわけではない。好きだよ。の一言を、ゆうき。の『ぐーパンチ』で殴られたのだ。
「もー…ッ。冗談ばかり言うとホントに怒るよッ!」
と既に手を出しているゆうき。は泣きながら教室を逃げ出した。
最初のコメントを投稿しよう!